M&Aの手法

M&Aに関する手法を
ご紹介いたします

  1. HOME
  2. M&Aの手法
  3. デバッグ代行のM&A

デバッグ代行のM&A

デバッグ代行企業のM&Aの手法について

デバッグ代行とはソフトウェア開発の際にバグを修正し仕様通り動かすために、実機を使いテストをするサービスです。webサービスやアプリ開発や業務システムなど、幅広い範囲でデバッグ・テストは実施されています。
各企業でデバッグ・テストできる範囲の違いが存在します。例えば、株式会社ウェブレッジはwebアプリやクラウドなど幅広い内容のデバッグ・テストのサービスを展開していますが、株式会社ケータイラボラトリーではwebアプリやBluetooth機能など携帯の機能に関するデバッグ・テストをしています。

ではデバッグ代行企業をM&Aするメリットはどういうところでしょうか。2点あると考えられます。

メリット1 開発部門の生産性を向上させられる

デバッグ代行企業をM&Aすることで、デバッグに割いていた時間や人員を開発に集中させることができます。開発は付加価値が発生する業務です。だからこそ、開発へのリソース集中は企業価値向上に直結すると考えます。

メリット2 デバッグに関する専門知識を獲得できる

開発に求められる知識・スキルとデバッグに求められるものは、全く違うため、以前は見落とされていたバグが再発見できることもあるようです。また、開発担当者がデバッグ・テストをする場合、ノウハウがたまりにくいというデメリットも存在します。自社にデバッグ機能がない場合は、自ら学ばなければならないため、時間を割くことになります。その時間を開発に関する学習に当てれば、完成品の品質向上につながります。

次に、デバッグ代行企業のM&Aのポイントについて見ていきます。

デバッグ代行企業のM&Aの手法のポイントについて

デバッグ代行企業をM&Aする際、主に3点ポイントがあります。

Point1 規模や得意業務を確認する

デバッグ代行企業は社員が50人以下から1,000人以上規模の会社まで存在します。大きな規模の会社は実績やノウハウを豊富に持っている場合が多く、また多くのジャンルのデバッグ・テストを経験していることが多いと思われます。しかし、社員数が多いので、全員に質の高い研修を行うのは困難かもしれません。

一方、小さい規模の会社は実績は乏しいかもしれませんが、かなり質の高い社員が所属している場合もあります。また、サービスもスマホ・WEBサービスなど特化している場合があり、その分野のデバッグ経験や技術は大きな規模の会社よりも優れていることもあります。デバッグ企業のM&Aを検討する際には、事前にネットなどで情報収集した後、会社の規模や得意なジャンルを明確にすべきです。

Point2 デバッグ担当者の質は高いか

デバッグの担当者は素早く正確にチェックし、報告するには能力や経験が必要です。また、サービスの質を向上させるには彼らの意見が非常に重要になります。経験の浅いアルバイトばかりではなく、きちんと研修を実施している会社なのか確認すべきです。また、依頼したい業務の経験が豊富な担当者を見つけるためには、事前に会社に問い合わせたり、見学させてもらったりすべきです。

Point3 セキュリティは十分か

発表前のサービスや製品のデバッグ・テスト業務をすることになるので、セキュリティは非常に大事なポイントになってきます。会社への入室管理の方法や、秘密保持契約の有無、情報漏えいの過去の有無などを確認すべきです。

以上でデバッグ代行会社のM&Aについて見てきました。実際に、イノテック株式会社が自動車関連ビジネスに本格進出するために、ガイオ・テクノロジー株式会社を子会社化しましたが、ソフト検証スールなどのデバッグ機能の獲得が1つの目的であったようです。今後アプリ開発やクラウドシステム開発などを積極的行う企業は、自社機能の1つとしてデバッグ機能を導入する方が全社の生産性向上につながるかもしれません。そのために、デバッグ代行企業のM&Aは検討すべきかもしれません。

M&Aの手法

M&Aの手法一覧