WEB会議システムのM&A
WEB会議システム企業のM&Aの手法
Web会議システムとは、オンラインで資料やアプリケーションを共有できる機能をもった情報システムです。ハードウェアで運用されるテレビ会議に対して、Web会議システムには、ネットワークを通じてWebブラウザなどから必要な機能を利用できるASP型モデルと、自社用に設置したサーバを通じて専用ソフトウェアを利用できるサーバ型モデルがあります。ASP型モデルでは、V-cubeというシステムが有名です。国内のWeb会議ASP市場では、1,500社以上の取引実績があり、オプション機能を搭載できるのが特徴的です。サーバ型ではNTTアイティ社が提供するMeeting Plazaというweb会議システムが有名です。Meeting Plazaの会議画面では32スクリーンまで参加者の画像が表示され、大規模な会議向けのサービスといえます。
では、web会議システムによるメリットはどういうものでしょうか。主に2点あります。1点目は複数の人や拠点と資料などを共有しながら、リアルタイムなコミュニケーションを実現できる点です。たとえば、Web会議を導入すれば、日本国内はもちろんのこと、海外も含めた離れた場所にいるスタッフあるいは部門間のコミュニケーションが可能になります。電話やメールのみでの連絡や、定期的に会議などを開催するのに比べ、意志決定が速くなり、コストも抑えられます。
2点目はテレビ会議よりも、よりスムーズで便利なやりとりができることです。テレビ会議はWEB会議同様に遠距離のコミュニケーションツールとして導入されていますが、現状の機能はweb会議システムの方が優れていると思われます。テレビ会議ではWeb会議のように、資料や画面の共有ができません。共有する資料があれば、カメラを切り替えて画面上に映し出す必要なので、参加者が直接、画面上で資料を編集することもできません。 また、テレビ会議の場合、カメラやテレビ等の専用端末がある場所でない限り、会議の開催や参加ができません。
WEB会議システム企業のM&Aの手法のポイント
以下ではWEB会議システム会社のM&Aの手法のポイントを見ていきます。主に3つあります。
POINT01 サポートの充実度
サポートやセキュリティ体制が充実しているかが第一に重要な点です。導入時のコンサルティングや24時間365日のサポート体制が敷かれている会社はサポート面では優れていると思われます。また、それ以外にも海外拠点のサポートや保守サポートなど様々なサポートの種類が存在します。なので、事前に必要なサポートの種類を明確にしてから、WEB会議システム会社のM&Aを検討すべきです。
POINT02 セキュリティの充実度
セキュリティについても、不正アクセスによって顧客情報や会社情報などの重要情報が流出しないように必ずチェックする必要があります。外部のネットワークから接続をしないサーバ型Web会議システムであれば、それ自体に強固なセキュリティがあります。
ASP型の場合はセキュリティに注意する必要があります。現在は、ASP型Web会議サービスでは、SSL(サーバ~PCあいだでデータを暗号化する技術)を導入しており、ミーティング毎のセキュリティコード発行といった多重のセキュリティ体制が敷かれているものがほとんどです。前述のv-cubeというシステムは『ASP/SaaS情報開示制度』に認定されるなど、セキュリティ面が評価されていると思われます。
POINT03 WEB会議システムの機能
WEB会議システムには『デスクトップ共有機能』やフリーハンドでテキストの記入や図形の表現、画像の読込みを可能にする『ホワイトボード機能』など様々な機能あります。また、・PC上で閲覧が可能な会議参加者の表示画像件数も各社によって異なり、10以下のものから多いものでは30以上のものがあります。上記のどのような機能が必要なのかM&Aする前に検討したり、無料版を利用したりすることをオススメします。
中小・ベンチャー企業でも拠点増加や海外進出等していることに加え、リモートワークやクラウドソーシングが進んでいる中で、WEB会議はより一層当たり前になると思われます。現状回線などが繋がりにくいものが多いため、WEB会議の効率化を目指すためにもWEB会議システムの会社のM$Aは視野に入れておく選択肢かもしれません。