リスティング広告のM&A
リスティング広告企業のM&Aの手法
リスティング広告(検索連動広告)はWEB広告の中でも費用対効果が高く、顧客獲得や資料請求件数の増加などに利用されています。リスティング広告は最もメジャーなネット広告で、2,000人以上の顧客を抱える、代行会社も存在します。広告出稿はGoogleやYahoo!が提供している管理画面で誰でもできるのですが、出稿ワードや単価の調整など、専門的なノウハウが必要であるため、代行サービス業者に委託することも多いです。以下の3点がポイントだと考えます。
POINT1 サービスは充実しているか
リスティング広告に関して直接かかわりのあるキーワードの選定やキャンペーン・広告グループの細分化をすることに加え、連動性のあるfacebook広告運用やランディングページ作成も担っている会社があります。主なサービスを以下で紹介します。
キーワードの選定
SEO・PPC企業のM&Aの買収を考えている際には、一番考える必要があるポイントです。というのも、現在有料広告を出稿していない人には、どのキーワードがどれくらいの検索ボリュームがあるか、出向費用どれくらいかなど検索できないからです。
メインのキーワードの選定の他にgoogle提供のキーワードプランナーなどのソフトを利用し、ニッチかつ検索ボリュームがそこそこ大きいキーワードを掘り起こしてくれます。
また、関連性の低い言葉を除外キーワードとして設定してくれます。
リスティングの効率の良い運用方法の一つがロングテールワード(ニッチワード)の獲得です。部分一致やフレーズ一致といった機能を使うことで、関連したキーワードからアクセスを獲得したり、CPC(クリック単価)を下げて費用対効果を上げることができます。
現在はキーワードプランナーはgoogle adwardsに有料広告を出稿した場合のみ、詳細な数値を見ることができます。少し前まではyahoo!が無料で検索ボリュームを表示していましたが、2016年から変更になり、検索ボリュームを表示できない仕様になりました。
キャンペーン、広告グループの細分化
広告をグルーピングすることで、個々のユーザーのニーズに合った広告が表示されるようになります。例えば、広告効果を最大化するために広告が表示される地域を、市町村単位で指定したり、特定の時間帯や曜日の指定をすることができます。
出稿媒体の拡大
リスティング広告以外にも、ディスプレイネットワーク広告、リターゲティングなど、出稿媒体を選定し、提案しているようです。最近では、凸版印刷が開始した、店舗に近づくと自動配信されるサービス『Shuhoo!』シュフー』のような新しい広告形態も出現しています。
どの形態が自社に適切か決めたうえで、M&Aを検討すべきだと思われます。
コンサルティング
キーワードや広告文、運用に関するアドバイスや分析だけでなく、様々なことをします。
例えば、ランディングページへのアドバイスの質やCPC(クリック単価)の調整などです。
CPCはリスティング広告の場合、競合との入札額以外にも、広告文の質やランディングページの質によって表示順が定まります。実際に2016年4月、WebコンサルであるIMJをアクセンチュアは買収するなど、Webのコンサルティングのノウハウができる会社が注目されているように思われます。
POINT 2 正規代理店であるかどうか
リスティング広告は、主にヤフーリスティング広告と、グーグルアドワーズ広告の2つがあります。業者はそれぞれの広告サービスから正規代理店として認定をされていれば、その広告サービスに関する最新の情報を一般に公開される前に入手することができます。また、正規代理店は、広告サービスの機能を熟知しており、正確な運用を期待することができます。
ヤフーの場合は正規代理店の中でも5段階でスター保有をする代理店を定めています。以下がyahooの正規代理店一覧はこちら。グーグルアドワーズの場合には、認定試験が1,2年であり、合格しているかも確認すべきだと思います。
POINT 3 ビジネスモデルを確認する
各会社によって収益モデルは変わってきます。例えば以下が見るポイントです。
・初期費用の有無(相場としては5万円~10万円程度)
・月額費用が定率型(広告出稿額の一定割合、20%程度を請求される形式)
・定額型(固定費型)
また、最低契約期間が1ヶ月~6ヶ月の間で設定されていることもあります。リスティング運用ではキーワード、広告文、CPC(クリック単価)、キャンペーン、配信地域、予算上限、ランディングページなど細かい調整を必要とする項目が多岐にわたります。一定の費用対効果を見極めるために、3ヶ月程度はかかると言われています。
上記がリスティング代行会社をM&Aするポイントとなります。