オフショア開発のM&A
オフショア開発のM&Aの手法について
ポイントをまとめてみました。以下の3点になります。
POINT01 得意分野や実績はマッチしているか
買い手の事業とシナジー効果があるかを検証する必要があります。オフショア開発会社はたくさんありますが、得意な分野や実績は様々です。強化したい技術がWebシステム開発なのかアプリ開発なのかなどを明確にしたうえでM&Aを実行すべきです。
POINT02 セキュリティ対策
オフショア開発を検討する上で忘れてはいけないのがセキュリティ対策です。
情報の喪失、改ざん、不正使用、外部への漏洩などはたびたび問題になっており、オフショア開発の情報漏えいが会社に深刻な被害をもたらしているというケースもあります。
例えば、先方のウイルスソフト導入状況や無線LANのセキュリティ(WPA2の導入など)状況についてヒアリングすることが、後のトラブル防止につながるかと思われます。
経済産業省と日本ネットワークセキュリティがこちらのチェックリストを作成しており、セキュリティ会社のM&A時には参考にできます。
POINT03 セキュリティ対策
ブリッジSE(エンジニア)は優秀か
オフショア開発をしている企業の多くは海外に拠点を持っています。
そこで、ブリッジSE(エンジニア)と呼ばれるオフショア開発において現地の受注側チーム内で日本側との橋渡し役を務めるSEの存在が必要になります。
発注元である日本企業との交渉や調整、報告などのコミュニケーションを行い、それを開発人員へ伝達する重要な役割を担います。
ブリッジSEは日本人の場合と外国人の場合があります。日本人の場合は仕様の確認や品質の管理などコミュニケーションによりトラブルは少ないと思われますが、
外国人の場合は日本語でのコミュニケーションに問題はなくても、価値観や感覚の違いから仕事の進め方が思ったようにいかな場合もあり、事前にブリッジSEの優秀さを検証する必要があります。